地絡、短絡によるSag発生
電力系統に1線地絡事故、2線地絡及び短絡、3相短絡事故が発生すると、事故点が分離されて故障が 取り除かれる間に瞬時電圧低下(Voltage Sag)及び瞬間停電(Interruption)が発生する。下の図の ように、送電線路に事故が発生した場合、A·B遮断機が動作して事故点が分離される間Voltage Sag が発生する。
系統の事故タイプ別の電圧低下は、中性点接地方式によって異なり、1線地絡時の電圧低下の度合いは、 非接地及び高抵抗接地系統では少なく、直接接地系統では大きくなり、2相地絡及び3相地絡時の電圧低 下の度合いは系統接地方式に関係なく大きくなる。
[このような系統事故による電圧低下の差を電圧ベクトルで表すと、次のようになる。]